冷蔵庫に残ったナンプラー…フラれた彼女とエスニックが忘れられない。ある芸人の回想録
「クックパッド芸人」藤井21が、エスニック料理にまつわる涙の過去を語る。
大好きな吉祥寺+大好きなエスニック料理=最高のデート
そんなHちゃんとデートでご飯を食べる時にはエスニック料理がチョイスされる事が多かったような気がする。
いや意識的にエスニック料理をチョイスしてました、僕が。
というのも、デートの時によくやる定番のやりとりに「ねぇお昼どうしよっか? 何食べたい?」「えー何でも良いよー』「何でも良いってそれじゃ分かんないじゃんかー」「だってー◯◯君と食べると何でも美味しいから~」みたいな、くそどうしようもないやりとりが有るじゃないですか!
この当人達からしたらイチャイチャした(他人から見たら潰れろと思われる)やりとりが僕はすごく苦手なんです。
苦手と言いながら過去に僕自身もこの非生産的な会話をやった事もあります・・・・
!! というかみんな確実にやった事あるでしょ?
ねぇ! あるって言ってよ!!
ねぇっっ!!!!
すいません、思い出に心を持ってかれていました・・・・
話をデートのご飯に戻します。
前述した通りエスニック大好きなHちゃんなのでその選択肢にエスニック料理は入れざるを得ないんです。
ただ当時の僕はエスニック料理に於いては知識は皆無、エスニック赤ちゃん、エスニック1年生でした。
ある時Hちゃんが吉祥寺に行きたいと言ってきました。
その頃彼女は一人暮らしを始めたばかりで、生活雑貨を揃えに吉祥寺に行きたいんだとか。
今や住みたい街ランキング上位の常連として誰もが知る「吉祥寺」ですが、当時埼玉の片田舎に住んでいた僕にとって吉祥寺のイメージは「なんか知らねーけどお洒落な街なんでしょ?」くらいの印象でした(今、吉祥寺のイメージは? と聞かれたら「ハーモニカ横丁で昼呑み」と即答するくらいに変わりましたが)。
でもHちゃんが大好きな街。そこで大好きな料理を食べれれば…僕はひらめきました。
吉祥寺デートの最適解:
Hちゃんが大好きな吉祥寺+Hちゃんが大好きなエスニック料理=最高のデート
はい、完璧な公式です。
揺るぎない完璧なデートです。
ただひとつ問題があるとしたら、当時の僕の知識の引き出しにはエスニック料理などないという事。しかしそこはなんとかカバー出来る! パソコンや携帯を駆使してエスニック料理のお店を必死に検索しました。
さも前から知ってましたよ感でさらりと「あそこのエスニック行こうか」なんて言うために。